Q&A
頭鳴と耳鳴はどう違う?
トリプタン製剤は耳鳴りに有効?
耳鳴りで肩こりが起こる?
耳鳴りでめまいがおきる?
耳鳴りの大きさ
耳鳴りの手術@
耳鳴りの手術A
頭鳴り?
テレビをつけたまま寝ても大丈夫?
後抑制(後効果)
枕
ストレスが耳鳴りの原因?
子供でも耳鳴りは起こる?
耳鳴りは遺伝す� ��?
耳鳴りそれとも幻聴?
趣味の音楽演奏を続けてもよい?
気にならない耳鳴りでも耳鼻咽喉科にかかるべき?
TRT(療法)とマスカー療法の違い
頭を振ると耳鳴りが聞こえるのですが?
TRT(療法)の通院間隔は?
聴神経腫瘍がとても心配
反対の耳でも耳鳴りがしだした。
耳鳴りを記録することは可能?
頭の中で言葉が聞こえるが?耳鳴りでしょうか?頭がおかしくなったのでしょうか?(頭の中で音楽が聞こえるが?)
耳鳴� �と脳梗塞や脳出血は関係があるの?
食事はどんなことに気をつけたらよいのでしょう?
すぐに耳鼻咽喉科にかかったほうがよいでしょうか?A
すぐに耳鼻咽喉科にかかったほうがよいでしょうか?@
治療はしたものの1ヶ月前からの耳鳴り、放置しておいても良いの?
マスカー療法/TRT(療法)をおこなっている施設
耳鳴りは治らないものですか?
耳鳴と飛行機
病院でもらった精神安定剤は飲まなくてはならない?
耳鳴りは何科の医者にかかればよいか?
ウォークマンで耳鳴り?
ボーンと塞がったような耳鳴り
耳鳴りで難聴が進行?
耳鳴りと難聴の関連性
家族の役割
医者を変わる?
更年期と耳鳴り
パチンコと耳鳴り
交通事故後の耳鳴り
30代で耳鳴り難聴
耳鳴りと不眠
耳に異常がないのに耳鳴りがある?
耳鳴りの原因は
頭鳴と耳鳴はどう違う?
Q;頭鳴という言葉を耳にしました。耳鳴りと違うのでしょうか?
A;頭鳴という言葉は音が頭の中で鳴っているように感じるものです。両耳の聴力が同じ程度でなる耳鳴りの場合耳でなっている問いよりも頭の中で鳴っていると感じることが多いようです。ヘッドホンで音楽を聴いたりすると頭の中で音がするように感じるのと同じです。
トリプタン製剤は耳鳴りに有効?
Q;テレビ(ためしてガッテン2011/9/29放送)でトリプタンが耳鳴りに有効といっていましたがどうですか?
A;番組では片頭痛と耳鳴りやめまいを混同させる編集で放送してしまっています。トリプタン製剤は片頭痛の発作を抑えるのにはとても有効な薬です。しかし、あくまで発作が起きたときに飲む薬で持続して服 用する薬ではありません。片頭痛時に起きる一時的な随伴症状としての聴覚過敏や耳鳴りには効きますが、普段からある慢性的な耳鳴りの治療には効果がありません。
耳鳴りで肩こりがおこる?
Q;耳鳴りで肩こりが出ることがありますか?
A、耳鳴りと肩こりですが、これは耳鳴りから自律神経(体の調整をする神経系)の異常によって肩こりが起こることがあります。それ以外の自律神経症状例えば冷や汗、手の振え、頭痛なども起きることがあります。
耳鳴りでめまいがおきる?Q;耳鳴りでめまいが起こることはあるのでしょうか?
A、耳鳴りが直接めまいが起こすことは原則としてありません。ただ、耳鳴りは内耳の蝸牛や聴神経の異常で起こる場合が大半です。めまいも内耳にある半規管や聴神経の隣を走る前庭神経の異常でおきます。ですから、耳鳴りを起こす病気でめまいが起こることはまれではなくよくみられることです。ですからどちらかが原因で耳鳴りやめまいが起こるのではなく、同じ原因でめまいと耳鳴り(さらに難聴)がおこると考えてください。
ただし、耳鳴りによって引き起こされた自律神経の異常からめまいがおきやすくなったり、あるいはクラクラ� ��フラフラとしためまい感が起こることはあります。
耳鳴りの大きさ
Q;わたしの耳鳴りはとても大きくてつらいのですが、他の人の耳鳴りはどの程度なのでしょうか?また、それを調べる方法が有るのでしょうか?
A、耳鳴りは痛みと同じく主観的なものですのでその程度を数値で表すことはとても難しいのですが、耳鳴りの検査のところで述べていますラウドネスバランス法によって大きさを調べることができます。しかし、実はこの検査による耳鳴りの大きさと自覚の大きさとはほとんど一致しないこともわかってきています。(耳鳴りの性質を調べる意味では必要な検査です)そこで最近で� ��耳鳴りの大きさではなく、苦痛度を質問表によって評価しようとされてきています。
耳鳴りの手術@
Q;とてもひどい耳鳴りで耐えられないくらいです。耳鳴りが消えるか小さくなるのなら手術を受けたいのですが、可能でしょうか?
A、現在、耳鳴りをなくすための手術は日本ではおこなわれていません。他の目的,例えば腫瘍を取る、めまいをなくす、聞こえない人に人工内耳を埋め込むなどの手術の結果耳鳴りが軽減することもあります。あくまでそれは結果としてであって、残念ながら耳鳴りを確実になくす、あるいは軽減することのできる手術方法が見つかっていないからです。ですから、耳鳴りをなくす目的では手術はおこなわれていません.
注;外国では最近いくつかの手術が実験的に試みられています。ひとつは内耳に電極をいれ、あるいは内耳の入り口のところに電極をあて、電流を流すものです。こうすることにより、不自然になった耳からの信号を整えようとするものです。
さらに、脳の聴覚野に電極を貼り、電流を流すという方法もおこなわれました。脳における耳鳴りの回路を抑制しようとするものです、
どちらの方法も注目はされていますが、まだ症例数が少なく評価はこれからです。
耳鳴りの手術A
Q;では聞こえなくなっても構わないので耳を取� ��てしまったらどうでしょうか?
A、耳(内耳、聴神経)を摘出しなくてはならないことはたまにあります。そのほとんどは腫瘍ですが、手術をして耳を取ってしまい耳の機能がなくなってしまっても一般的には耳鳴りが消失しない場合がほとんどです、次の項でも述べていますが、慢性化した耳鳴りは脳に回路ができてしまっている。つまり耳鳴りが刷り込まれてしまっているとも考えられています。
頭鳴り?
Q;わたしの場合、頭の中でジーンという音がなっています。これも耳鳴りでしょうか?もしそうだとすればどうして耳ではなく頭で耳鳴りが起こっているのでしょう?
A、頭の中で音がなっていても耳鳴りで結構です。耳鳴りは周りに実際には音がないのに音が聞こえる現象を呼んでいます。
頭の中で耳鳴りが聞こえる理由として@両耳で同じ音(高さ、強さ、位相が同じ)時には頭の中で音がなっているように感じられます。ヘッドホンをつけると頭の中で音が聞こえる感じがするのと同じです。しかし人間の耳は非常に敏感で左右のわずかの音の違いを感じ取ってしまいます。両耳でまったく同じ音の耳鳴りがおきてしまうというのも考えにくいところからA最近でえは、耳からの異常な信号により脳で耳鳴りの経路が形成されてしまうとも考えられています。最初は片側の耳鳴りであったものがいつの間にか頭の中でなっているように感じてしまうことがあります。これもこの説を支持� �る現象といえるでしょう。
テレビをつけたまま寝ても大丈夫?
"疼痛管理"
Q;このQ&Aの「耳鳴りと不眠」の項でテレビやラジオをつけたまま寝なさいと書いてありますが、耳は悪くならないのでしょうか?
A,まず悪くなりません。現在労働衛生上の騒音の基準として85dB以下であれば1日中聞いていても安全と考えられています。85dB(デシベル/音の大きさ差の単位)というのは大声の大きさです。一般にそれほど大きな音でテレビやラジオを聴くことありませんのでまず大丈夫です。ただし、聞こえの悪い人の場合はこの基準を超してしまうことがありますので注意が必要です。(難聴の人にとっても85dB以上の音は有害です。耳への障害は相対的な音の大きさではなく絶対的な音� �大きさによります。)
後抑制(後効果)
Q;@マスカー療法のところで出ていた後抑制とは何ですか?どのくらいの人でその後抑制はありますか?
A,後抑制は後効果とも呼ばれ、耳鳴りを打ち消す大きな音を聞いた後、しばらく耳鳴りの音が消えたり、小さくなったりする現象のことです。程度も耳鳴りの変化している時間も様々です。ほとんどの人で大きな音を聞けば後抑制が起こると思われますが、後抑制のための検査法としては一般的に耳鳴りが消える大きさよりも10dB(デシベル/音の大きさ差の単位)大きな音を1分間聞いてどのくらいの時間耳鳴りが変化しているかを計ります。私のところのの測定では7割前後の人で後抑制がある様です。
Q;A耳鳴りが小さくな ったり消えたりするのは魅力的ですが後抑制をずっと持続させる方法はありますか?また何か副作用とか問題とかありますか?
A,残念ながらずっと後抑制を続けさせる方法はありません。大きな音を長時間聞くほど長い傾向はありますが、あまりに大きな音を長時間聞くことは時に耳を悪くしてしまうことが有ります。ですから治療は医師の管理下でおこなってください。
枕
Q;夜静かになると耳鳴りが気になって眠れなくなってしまいます。
A,静かな環境では耳鳴りはますます大きな音と感じてしまいます。例えば大きな音でなければテレビやラジオをつけたまま寝るのもひとつの方法です。また音の出る枕がいくつか売られています。それらにCDをつないで音楽、波や川� ��音を聞くのものもよい方法と思います。例えばロフティ社よりスピーカが枕に組み込まれた「サウンドサーヴィカル」や、東芝より発売されている骨導スピーカー(音は出ないので他の人の邪魔にならない)組み込みの「プライベート音枕(RLX-P1)」などがあります。
ストレスが耳鳴りの原因?
Q;ストレスが多い環境にいます。わたしの耳鳴りはそののために起こってしまったように思えますがどうでしょう?
A,確かにストレスが生活習慣病をひきおこし、それからの2次的な耳鳴りが起こる可能性は否定できません。しかし、ストレスが直接耳鳴りの原因になるとする確証は今のところ得られていません。ストレスがあると耳鳴りを大きく感じたり、強く感じ� �り、さらには不快で耐えられないものに感じたりします。このように増悪因子には成り得ます。
検査で同じ程度の耳鳴りと推測されてもまったく気にならない人から、耐えられないと感ずる人まで様々です。そのような意味からも、いったん耳鳴りが起きてしまった場合には不必要なストレスを避ける生活が望まれます。
子供でも耳鳴りは起こる?
Q;子供でも耳鳴りは起こるのでしょうか?わたしの子供(8歳)が2,3日前から耳でボーと音がすると言っていますが・・?
A,理論的には子供でも耳に障害が起これば耳鳴りが起きるはずです。しかし、実際には大人のような耳鳴りはめったに有りません。中耳炎や耳管狭窄症のような中耳の障害の時には耳の詰まった感� �やボーンとした感じがすることがあります。また自分の声が響いたりします。これらは中耳の状態がよくなればそれとともに治ってしまいます。
小さな子供で難聴は時に見られるのに耳鳴りがほとんどみられないのは不思議なことです。脳で耳鳴りに対して完全な順応(耳鳴りを無視する反応)が起きているのかもしれません。
耳鳴りは遺伝する?
Q;私の母(既に亡くなりましたが)は60歳ごろよりひどい耳鳴りで悩んでいました。いつもその愚痴を聞いていたせいか、わたしもだんだん母の年齢になるにしたがって不安になってきました。耳鳴りは遺伝するものでしょうか?
A,難聴の中には遺伝的な要素の関係しているものもあります。加齢ととも に難聴が同年齢の人に比べて速く進行する家系もあります。難聴と耳鳴りは必ずしも一致しませんが難聴の人に耳鳴りが多いことは事実です。難聴の原因の大半は内耳性のもので耳鳴りの起源も内耳のことが多いからです。したがって家族、親類に難聴の人が多い場合には難聴になる確率、そして耳鳴りが出る可能性が高いことは事実です。将来、遺伝子の解明がもっと進めばともかく、現時点では耳鳴りが出現するのか予測することは不可能です。
耳鳴りで悩んでいる人も、あまり気にならない人の耳鳴りも、音の大きさをを調査してみるとあまり変わりないという報告もあります。耳鳴りがあることと耳鳴りが気になることとは別の問題です。
将来のことは誰にもわかりません
耳鳴りそれとも幻聴?
Q:何人かの男女が頭の中で話をしています。時にはそれに思わず応えて話をしてしまうことがあります。耳鳴りでしょうか?
A;普通耳鳴りというのは単調な音の繰り返しです。比較的高次の聴覚路の障害で中には意味のある言葉や音楽の耳鳴りの起こることもありますが、それでもほとんどの場合は短い時間で繰り返しがおこります。質問の方の場合耳鳴りというよりむしろ幻聴と考えるべきかと思います。統合失調症、てんかん、脳腫瘍などの可能性があります。まず� ��経科、次に神経内科を受診されるべきかと思います。
趣味の音楽演奏を続けてもよい?
Q;趣味で音楽(吹奏楽)をしています。耳鳴りがありますがこのまま続けてもよいでしょうか?
A;音楽(吹奏楽)を続けても良いかとのことですが、まず問題はありません。ただ、オーケストラの人の聴力は一般の人に比べ悪いことが知られています。(音に対する感受性や鋭敏さと聴力は別問題です。)これは大きな音を長時間聞くための職業性(騒音性)難聴と思われます。趣味でやられるくらいならまず大丈夫でしょうが、大きな音がしてうるさく感じられるときには耳栓をしてください。普通の耳栓は高音はカットするのですが低音はあまり遮断できません。そこで音楽用のフラットに音を� ��とす耳栓もありますが日本でも入手できるのか良くわかりません。
気にならない耳鳴りでも耳鼻咽喉科にかかるべき?
Q;10年ほど前から耳鳴りがあります。日常生活で聴力に問題があると感じる事はないですし、むしろ人よりもよく聞こえているくらいです。それによって眠れないような事も、神経がまいってしまう事もないのですが、耳鼻咽喉科にかかったほうがよいのでしょうか?
A;実際にはほかっておいても大丈夫な場合が大半です。ただ、医師としての立場からはやはり耳鼻咽喉科で一度診てもらわれることをお勧めします。それは、第一に自分で正常な聴力と思っていても検査をすると異常が見つかることがよくあるからです。また、時に危険な耳鳴りもありますので、きちんと耳鼻咽喉科で検査を受けられた方がよいとおもいます。なお、このときできましたら聴力図をできたらもらっておいてください。現時点で正常な聴力であっても耳鳴りの人は耳が弱ってきている可能性がありますので、将来、耳鳴りが大きくなったり、聞こえが悪化したとき聴力の変化を見るため、以前のデータがあると助かることが多いのです(必ずしも次回も同じ耳鼻咽喉� �にかかるとは限らないので)。
TRT(療法)とマスカー療法の違い
Q;マスカ−療法とTRT療法の 説明を見ましたが、考え方や治療内容の違いが、私には理解できません。
色盲·何それが好きですか?
A;マスカー療法もTRT(療法)も音を使用する点ではよく似ています。しかし以下の点
でまったく異なる治療なのです。
まず音に関しては使用する器械や音の種類の違いもありますが、マスカー療法では音を耳鳴りよりも大きくして使用します。一方TRT(療法)では耳鳴りより小さな音の大きさで使用します。原理に関してもマスカー療法は大きな音があると耳鳴りは聞こえないという現象あるいは大きな音を聞いた後には耳鳴りはしばらく聞こえないか静かになっているという現象を利用しています。したがって効果があるのは音を聞いている間あるいはその後しばらくということになります。ですから効果は使用したすぐから現れますが、非常に短期的なものとなります。つまり一時的に耳鳴りが楽になるという治療です。もちろん耳鳴りをコントロールできるという自信から耳鳴りに対して不安がなくなり精神的に楽になるという効果はあるとおもいます。
一方TRT(療法)は脳を再調整(最近では耳鳴りと脳は深い関係にあるといわれています。)することで、普段我々がいろいろな音から必要な音を選んでいるのですが、その中から耳鳴りの音を選ばないようにさせるものです。効果はすぐには出てきませんが、永続的なものと考えられています。
また、TRT(療法)ではカウンセリング(といっても耳鳴りの理解と不必要な不安をなくすための説明が主でいわゆる心理カウンセリングではありません)が必須ですが、マスカー療法では必要ありません
頭を振ると耳鳴りが聞こえるのですが?
Q;頭を振るとヒュンヒュンという耳鳴りが聞こえます。頭を振るのをやめると治まるのですが?どうしてでしょうか?
A;時々聞く現象ですが、結論から言うとよくわかりません。可能性としては@耳小骨筋の収縮、A内耳のリンパ液に波が起こる、B球形嚢という平衡感覚にかかわるところで音を感じてしまう、C首などの筋肉からに神経入力が脳で耳鳴りの回路と結びついているなどの可能性があります。一般的にこの頭をふった時の耳鳴りが持続するようになることはまれですのであまり心配しないでも良いかとおもいます。
TRT(療法)の通院間隔は?
Q;先生のHPでTRT療法が書いてありましたが、実施されている施設はそちらの名古屋方面だけ みたいですが、もし、先生に診て頂いて、そのTRT療法の機械を購入しまして、何回も通院しなくてはいけないでしょうか?下記の住所のように、かなり、遠方なので、数回程度の通院であれば、なんとか行けると思いますが、『かなりの回数、来てください』と言われると、諦めざるを得ません。
A;TRTの通院のことですが、近くの人の場合2週間から1ヶ月ごとに通っても
らっています。TRT療法は音治療とカウンセリングから成り立っていますので器械だけつけていればそれでよいというものではないからです。本来ですと近くの耳鼻咽喉科で治療を受けられると良いのですが、まだ、TRTが普及していない現状では、遠くの人の場合にはやむを得ず数ヶ月から半年ごとの通院としています。効果に関しましては通院間隔で� ��較したデータ集計をしていませんのでわかりませんが、それなりには効果がある印象は持っています。TRT(療法)をおこなっている施設に関してはシーメンスヒヤリングインスツルメント(株)のホームページを参考にしていただくとよいか思います。
聴神経腫瘍がとても心配
Q;聴神経腫瘍でないかとても心配です。1年前にMRIをして大丈夫だったのですが、小さなものは見つからないと聞きました。私の場合も小さな聴神経腫瘍で見つからなかったのではないか心配でたまりません。もういちど検査をするべきでしょうか?
A;聴神経腫瘍はとても発育の遅い腫瘍で1年に1mmほどしか大きくなりません。また、良性の腫瘍で転移を起こすこともありません。この腫瘍が大きくなって脳を圧迫� �て生命の危険を引き起こすほどの大きさになるにはずいぶん長い経過が必要です。MRIで見つからないほどの小さなものが1年で危険なほど大きくなることはまずありませんので一般的には毎年MRIをとる必要はないものと思われます。
反対の耳でも耳鳴りがしだした。
Q;突発性難聴で右の耳のきこえがわるくなり、今でも40dBの難聴が残っています。同時に耳鳴りもあったのですが、最近反対の左の耳でもキーンという耳鳴りが聞こえてきます。検査では難聴はないということですが、精神的なものでしょうか?
A;現在では耳鳴りは耳だけでなく脳も相当深く関係していることがわかってきました。右耳の耳鳴りが引き金になり、耳鳴りに対する感度が脳であがってしまい� �その結果反対の耳でも耳鳴りが聞こえるようになってしまったのではないかと思われます。また、一側の耳鳴りのあと頭鳴りとして頭の中で耳鳴りが聞こえるようになることもあります。これも同じく脳が関係しているのではないかと思われます。ただし、あくまでこれは仮説でしかありません。
耳鳴りを記録することは可能?
Q:私の耳鳴りはとてもつらくてほかの人にわかってもらいたいと思うのですが、何らかの形で耳鳴りを記録することは可能なんでしょうか?
A:耳鳴りの検査で雑音と比較して、どのぐらいの音に相当しているのか述べてもらう検査法(ラウドネスバランス法)があります。しかしあくまで自覚あるいは本人の申告による検査でしかありません。例えばマイク� ��フォンで耳鳴りの音を直接拾う、あるいは脳波検査で耳鳴りの脳波を記録するということは今のところできません。ですから、耳鳴りを医師などが客観的に評価することはとても難しく、困ってしまうこともあります。また、同じ程度の耳鳴りであっても人それぞれにどの程度苦痛と感じるかは異なります。耳鳴りを直接記録する方法があれば治療法の評価もでき、新しい治療法の開発にもつながると思うのですが・・・?
頭の中で言葉が聞こえるが?耳鳴りでしょうか?頭がおかしくなったのでしょうか?(頭の中で音楽が聞こえるが?)
Q:ここ半年ほど頭の中で「ナンダコリャ・ナンダコリャ」とか「モウイイゾモウイイゾ」「ナンマイダ・ナンマイダ」などの言葉が聞こえます。� �葉の内容は時々変わります。頭がおかしくなったのでしょうか?自分ではそのような自覚はありませんが?(78歳女性)
A:時に高齢者の場合に、このように言葉(意味のあるときもないときもある)が「聞こえることがあるようです。どちらかというと女性に多いように思います。体調が悪いときや、さらに睡眠薬や精神安定剤(抗不安薬)、抗うつ剤などを服用しいるといっそうこのような現象が出ることが多いようです。精神病の幻聴と違い本人がこのような音(言葉)が実際には出ていないことを自覚しているところが違います。おそらく脳の機能に軽い障害がおきるのでしょうが、いわゆる精神病とは関係がなく気が狂う前兆などといったことはありません。薬物性の場合には薬の服用をやめる� �おさまることが多く、それ以外の場合には抗てんかん薬などが効く場合もあります。どちらにしても一度医師と相談をしてください。
中には音楽として聞こえる人もいます。同じメカニズムと思われます。
耳鳴りと脳梗塞や脳出血は関係があるの?
Q;耳鳴りがあると脳溢血の前触れではないか心配でなりません。関係があるのでしょうか?
A;耳鳴りと脳梗塞/脳出血の関係はよくわかっていません。
脳動脈瘤の破裂でくも膜下出血を起こした人に後になって前兆はとたずねると耳なりやめまいがあったと回答する例が結構あるという報告もあります。一方耳鳴りの人の側から見ますと耳鳴りがしだしてから脳梗塞や脳出血になったという報告は殆ど耳に入りません。
おそら� ��頻度は多くないけれど一部に前兆となる耳鳴りやめまいがあることは事実なのでしょう。脳梗塞や脳出血の人においては心臓の働きが弱っていたり、動脈硬化が進んでいたりして耳へ来る血液の流れも悪くなり難聴や耳鳴りが出ることは可能性としてはあります。
ただし、先ほどもいいましたように決してよくあることではありませんのであまり心配しすぎないことです。
食事はどんなことに気をつけたらよいのでしょう?
Q:耳鳴りによい食べ物はあるでしょうか?ぎゃくに悪い食べ物はあるのでしょうか?
A;特にこれといっていけない食べ物はありません。唐辛子やわさびといった刺激の強い食べ物でも大丈夫です。逆に耳鳴りによい食べ物も知られていません。(もし何かありましたら教 えてください。)ごくまれに特定の食べ物で耳鳴りが変化(改善/増悪)するという話も聞きますが、その食べ物もほかの人には当てはまらないことが殆どです。
すぐに耳鼻咽喉科にかかったほうがよいでしょうか?A
Q:数日前より1日に1から2回ほど時々キーンと言う耳鳴りがあります。一回の耳鳴りは5分から10分くらいでとまるのですが、不安です。耳鼻咽喉科にかかったほうがよいでしょうか?
A:絶対に大丈夫といえないところがありますので可能でしたら耳鼻を受診してみてください。ただし、ほとんどの場合、このように時々短時間で治まる耳鳴りは耳鼻咽喉科で検査をしても何も以上がないことが多くまたそのままにしておいても自然に� ��くなる場合が多いようです。その意味からはもう少し様子を見ていてもよいのではないかと思います。
心理的な疼痛管理
すぐに耳鼻咽喉科にかかったほうがよいでしょうか?@
Q:2日前からキーンとした耳鳴りがしています。耳鼻咽喉科にかかるべきでしょうか?
A:原則として耳鳴りが次の日になってもなっている場合にはすぐに耳鼻咽喉科を受診するべきです。耳鳴りは難聴に伴って出ることが多く、急性期の難聴は治療によって改善することが多いからです。放置しておいて時間がたってしまってからでは、難聴も耳鳴りも手遅れになる可能性があります。
治療はしたものの1ヶ月前からの耳鳴り、放置しておいても良いの?
Q;耳鳴りを感じてから一週間目くらいに耳鼻科に行きました。
突発性難聴と診断されステロイドや血流をよくする薬をもらいました。聴力がほんの少し落ちていると言われました。でも難聴はほとんど感じません。電話も左耳ではっきりと聞けます。耳鳴りの方が気になります。
現在、1ヶ月がたち、耳鼻科ではこれ以上はよくならないからと、通院は終わりだと告げられました。耳鳴りはこのままほかっておいて大丈夫でしょうか?
A:できれば2から3ヶ月は耳鳴りを根本的になくすような治療を耳鼻咽喉科で受けられるべきかと思います。ただし、耳鳴りは自然に治ってしまう事も結構ありますし、確実な根治のための治療法がないこともあり、経過をみることも選択のひとつとして間違いではないとおもいます。
なお、6ヶ月以上経過した場合はまず耳鳴りが消失してしまうことは少ないので、耳鳴りを治してしまう治療ではなく耳鳴りを気にならないようしていく治療を考えるべきかと思います。
マスカー療法/TRT(療法)をおこなっている施設
Q;マスカー療法・TRT療法を行っている病院を教えて下さい。
A;現在、TRTのサウンドジェネレーターをシーメンス補聴器とキコエ補聴器の2社が発売しています。この両者に問い合わせられると良いでしょう。
シーメンス株式会社0800-888-0303
マキチエ補聴器(旧キコエ補聴器) 03-3277-2522
耳鳴と飛行機
Q;以前に飛行機に乗って耳が痛くなると同時に耳鳴りがひどくなったことがあり、心配で乗れません。けれども近々どうしても飛行機に乗らねばならず、とても心配です。何か良い方法があるでしょうか?
A;飛行機ではある程度気圧は調整されているのですが、どうしてもある程度の気圧の変化は避けられないところがあります。そのため、中耳(鼓膜の奥)の気圧と外気の気圧に差が生じてしまい鼓膜が外に膨らんだり、中に押し込まれたりしてしまいます。こうして、中耳や鼓膜に炎症が起こってしまい、耳鳴や難聴が起きてしまいます。一般的には炎症が治まれば難聴も改善する場合が大半です。一般的に飛行機が降下(着陸に向かう)するときの方が上昇するときよりも耳が痛くな� �ことが多いようです。これは中耳と鼻の奥をつないでいる耳管と呼ばれる管が弁のような構造をしていれ耳から鼻には空気が行きやすいのに、逆はやや難しいからです。
予防法としてはガムをかむ(耳管を開く)、唾を飲む、鼻をかむなどの方法があります。少し練習をすると耳抜きといって自分で耳の気圧を調整することもできるようになります。
また、耳栓をするのも一つの方法です。離陸から水平飛行に達するまで、あるいはそれから着陸するまで、耳栓(水泳様のもので構いませんが、気圧調整用の耳栓も外国では市販されています。)をすると外気の気圧変化がゆっくりと進むため耳が痛くなり難いとも言われています。
また、体調の悪いときにはできたら乗らないほうが良いのですが、なかなかそうはいきません。 風邪などの時には薬をもらって少しでも状態を改善させておいてください。
また、もしも耳が痛くなったり、難聴、耳鳴が起きたときには早急に耳鼻咽喉科にかかってください。時に中耳や鼓膜の炎症だけでなく内耳にも炎症が波及してしまい、永続的な難聴、耳鳴となってしまう場合もありますので。
耳鳴りは治らないものですか?
A:そんなことはありません。耳鳴りが消失してしまうことは決してまれではありません。
一時的に増悪した耳鳴りがしばらくしておさまり、もとの小さい音の耳鳴りに戻ることもよくあります。
過度に治ることを期待するのもどうかと思いますが決して全ての耳鳴りがなおらないというわけではありません。
病院にいったところ精神安定剤をもらいました。飲まなくてはならないでしょうか?
A:もちろん個々の状態によって違いますので一概に必要不必要ということは言えません。長期にわたってどうしても抗不安薬(精神安定剤)が必要な人もいます。しかし、できることならば漫然と服用するのではなく症状が落ち着くまで短期間の服用に抑えたいものです。もしも、投薬に関して疑問があれば、かかりつけの医師にもう一度相談されたらいかがでしょうか?
Q:耳鳴りは何科の医者にかかればよいか?
A:もちろんまず最初は耳鼻咽喉科にかからなくてはなりません。その上で、耳鳴りがストレスや精神的な物にかかわっている場合は心療内科や精神神経科に相談することも必要でしょう。時に内科的な疾患や脳の異常が関与していることがあります。その場合は神経内科(心療内科とは違います)や脳外科の診察も必要です。また、身体の異常が関係している場合は一般内科の診察が必要な場合もあります。あごの関節が関係していることもあります。その場合は歯科、口腔外科にかかることが必要になります。いずれの場合もまず耳鼻咽喉科にかかってから紹介をしてもらうとよいでしょう。
ウォークマンで耳鳴り?
Q:7年前のある日突然耳鳴りがおこるようになりました。原因はいくつかあったようにも思うのですが,そのひとつは夜眠っている時,ウォークマンで音楽などを長時間に渡って聞いていたことによるものではないか思っています。こういった耳鳴りは治るものなのでしょうか?一応いくつかの耳鼻科に行きましたが,医者から現在の医療技術では無理があるようにも聞きました。アドバイスをいただけたらと思います。(36歳男性)
A:まず、ウォークマンの影響ですが、長時間にわたって、耳や頭がガンガンするような大きさで聞いていない限り難聴や耳鳴りは起きてきません。普通に軽音楽を聞くぐらいならある程度の時間使用しても問題はありません。ただし、寝ている最中も使用しているのはどうかと思いますが・・
治るかということですが、完ぺきに耳鳴りを消失させてしまうことはむつかしいと思います。耳鳴りはどの程度気になるのでしょうか?もしも耳鳴り自体はほとんど気にならず、むしろ耳鳴りがあることが、何かほかの重篤な病気の一つの症状あるいは前触れとして不安だということでしたら耳鼻咽喉科でしっかりと検査を受けられ危険な耳鳴り(聴神経腫瘍など)でないことを確認すること、そして半年� �ら1年毎ぐらいに聴力の検査を受けられるだけで、放置しておいてもよいかと思います。また、もしも耳鳴りがすごく気になるということであればいろいろな治療を受けることで、完全に耳鳴りを消失させることは無理でも今より耳鳴りを気にならなくさせることは十分可能だと思います。耳鳴りの治療に積極的な耳鼻咽喉科を探していただき相談してください。
ボーンと塞がったような耳鳴り
Q:2000年末に耳鳴りが始まりだして、鳴ったり鳴らなかったりでしたが、3日ほど前からからエレベータに乗ったときに耳が圧迫されるのと同じような状態になっています。違うのは唾を飲み込んでも直らないことです。初めは風邪かなと思っていましたが、月曜になっても直りません。聴力はほとんど落ちていません。だんだん悪くなっているようで心配です。どうしたらよいでしょうか。教えて下さい。(46歳男性)
A:可能性として高いのは@耳管狭窄症とA急性低音障害型感音難聴です。@は風邪やアレルギー性鼻炎のときに、耳と鼻の奥をつないでいる耳管と呼ばれる管の機能が障害されてしまうため、鼓膜の奥(中耳)の気圧と大気圧との間で差が生じてしまい、鼓膜が正常な位置から偏位してしまうためにボーンとした感じがします。一般的には唾を飲んだりすることで改善します。Aのほうは内耳が障害されるされるために起こるもので聴力検査をすると低音部を中心に聴力が低下しています。低音部だけですので自分では聞こえが悪くなったという感じはしないかもしれません。音が割れて聞こえたり、軽いふらつき感が出ることがあります。またメニエール病の初期にもこのような症状が出ることがあります。経過や症状からはA の可能性が高いように思われますが、どちらにしても早い時期ほど治りやすいので早急に耳鼻咽喉科を受診されたほうがよいでしょう。
耳鳴りで難聴が進行?
Q:子供のころの中耳炎若い頃から左の耳がまったく聞こえません。最近良いほうの右の耳で耳鳴りがします。こちらも聞こえなくなったらと心配です。耳鳴りのせいで聞こえが悪くなっていくということはないのでしょうか?(63歳女性)
A:耳鳴りのせいで聞こえが悪くなるということはありません。ただし、耳鳴りが聴力(聞こえ)の悪化の前兆であったり、自覚はないものの検査をしてみると難聴になっている可能性はあります。やはり、まず耳の詳細な検査を受けられるべきかと思います。
耳鳴りと難聴の関連性
Q:耳鳴りがあれば難聴もあると考えてよいのでしょうか?
A:報告によって違いますが、耳鳴りの人の約5から30パーセントでは難聴がみられません。また、非常に高度の難聴の人、あるいはほとんど聞こえない人においても全員において耳鳴りがあるわけではありません。難聴の人に耳鳴りが伴うことは多いのですが、必ずしも両者が一致しているということではありません。また、難聴の程度と耳なりの大きさも必ずしも関連があるわけ打破ありません。
家族の役割
Q:私の父のことです。最近大きな耳鳴りの音で苦しんでいるようです。仕事は責任の重い役職についているので、原因としてストレス等も考えられると思うのですが、今のところ休むことはできないようです。� �者から薬を処方され飲んでいますが、効き目はありません。このような場合、周りの家族はどのように見守っていればよいのでしょうか?何か手助けすることはできないのでしょうか
A:一般的に耳鳴りは自分にしか判らない苦しみです。そのことが本人をイラつかせ、苦しめます。ですから家族としては耳鳴りのつらさを理解してあげること、(時には自殺したいほどつらく感じている人もいます。)そして、現在のストレスや緊張を和らげ、リラックスすることを勧めることです。
医者を変わる?
Q;現在病院にかかっていますが、「耳鳴りは治らないよ」といいながら薬だけをくれます。耳鳴りはやっぱりよくなりません。耳鳴りについての説明もなく不安です。医者を変わるべきでしょうか?
A:現在の医師の説明が納得できなかったり、治療効果が全くないのであれば、ほかの医師の意見を聞いてみるのも方法です。むやみに医者から医者へ次々と渡り歩くのは� ��クターショッピングといってほめられたことではありませんが、必要に応じてほかの医師の意見を聞くことは(セカンド オピニオン)決して悪いことではありません。できましたら現在の医師に紹介状を書いてもらうのがベストなのですが.....?まだまだそのような申し込みに対して機嫌を悪くしてしまう医師も多いかも知れません....。
更年期障害と耳鳴
Q:現在49歳の主婦です。更年期障害らしくいろいろな症状が出てきています。ここ1ヶ月ほど激しい耳鳴りがあります。これも更年期症状のひとつでしょうか?
A:更年期だからといって耳鳴りが起こるということはありません。やはり耳の異常が疑われられます。耳のチェックを受けてください。ただし、更年期にはいろいろな自律神経症状が出てきます。そのため耳鳴を非常につらく感じてしまいます。最近では更年期障害のためホルモン補充療法などがおこなわれよい成果が得られているようです。一度婦人科にも相談してみてください。
パチンコと耳鳴
Q:2週間前から耳鳴りがするようになりました。私の場合、ピーという発信音みたいな 音がします。今現在、パチンコ店で働いているんですが、そこでインカムというホールの状況を教えてくれる無線みたいなものを使っています。そのインカムを聞かないと仕事にならないので、いつも音を大きくして聞いていて、耳鳴りがしはじめたころには、音量最大で聞くようになってました。やはりこれが原因なのでしょうか?
A:パチンコ店の騒音は少し問題があるように思います。本来なら耳栓が必要な騒音レベルと思われます(誰か測って教えてください)。客も店員もあまりに無防備で危惧しています。
さて質問の方の場合ですが原因が騒音からのものかはっきり言い切ることはできません。しかし、特に耳鳴がしだしたこのような時期には大きなきな音を聞かないよ< /span>うにすることがとても大切です。仕事を休む、できたら変わるのがよいでしょう。それが無理なら必ず耳栓をしてください。耳栓をしてその上からインカム(どんなものかよくわかりませんが)を当てるなど工夫してください。騒音と聞きたい音の大きさの差が問題ですのでたぶん耳栓をしてもそのインカムからの音が聞こえなくなることは無いと思います。
さて、質問の方のように店員としてでなくても客としてパチンコ店に行く場合も耳栓は必ずしていってください。普段はよくても体調の悪いときに騒音を聞くと耳に障害がおきてしまうことがあります。
交通事故後の耳鳴り
Q:2週間前に、追突事故を受けてしまいました。始めのうちは大したことがないとたかを� ��くっておりましたら、そのうち頭は重くなるは、肩こりもひどく困っております。そんなところ、先週あたりから耳鳴りが始まりました。ともかく、両耳で、なおかつテレビを見ていても、人と話をしていてもその音ははっきり聞こえております。スポーツを長く続けているせいか自分の体に結構自信がありました。生まれてこの方肩こりなど経験したことがないことが自分の自慢だったのです。耳鳴りについても、いままで数日も続くことはありませんでした。
追突事故との因果関係又そのような人がおられるようでしたらお教え下さい。
A:交通事故後の耳鳴りの因果関係を証明することは補償、賠償のこともあり非常にむつかしい場合が多いのです。事故直後からばかりではなくしばらく時間がたってから耳鳴りがは� ��まることもあります。しかも医者の立場から言いますと、難聴がある場合はともあれ、無難聴性耳鳴の場合は耳鳴り自体が自覚的なもののため判定に困る場合が時にあります。
なにはともあれ、交通事故後の耳鳴りは治りにくいことが多いのですが、さらに治療が遅れてしまうとますます治りにくくなってしまいます。できるだけ早く耳鼻咽喉科受診をして治療してください。
30代で難聴・耳鳴り
Q:30代前半の女性です。常に耳鳴りがしていて悩んでいます。 高音の耳鳴りで、聴力検査をすると高音がやはり落ちています。 医者は「聴力検査の表を見ると60代の人かなと思ってしまう。たまにいるよ こういう人。」と言うだけでとくに治療をするということはありませんでした。 日常生活に特に支障はありませんが、聴力がおちるのが早い可能性があるのか心配です。
何か治療法があるのならば是非教えていただきたいと思います。
A:これから質問の方の難聴がどうなっていくのか判断することは誰にもできません。ただ、残念ながら若いときから難聴の人は年齢とともに進行していくことが多いようです。体質的な難聴は進行を食い止める、治療して聞こえるようにすることはむつかしい場合が多いのです。これからは十分に耳の衛生、特に大きな音を聞かないのどのことには注意をしてください。(普通の音ならいくら長時間聞いても気にすることはありません。)できましたら1年に1回ぐらいは聴力検査を受けられることをお勧めします。また、耳閉感がでる、耳鳴りが急に大きくな る、めまいがするときにはすぐに耳鼻咽喉科を受診してください。徐々に悪くなる難聴は治療のしようがありませんが急に悪くなる場合は治療で改善できる場合も多くあります。
耳鳴りに関してはこのホームページに書いてあることを参考にしてください。
耳鳴りと不眠
Q:子供のころからの中耳炎がありますが、最近いっそう耳鳴りがひどくなってきました。特に2年間不眠に苦しんで、今は安定剤、睡眠薬などに頼っている状態です。耳鳴りとうまく付き合っていくよう努力はしていますが、不眠はなかなか克服できません。薬を飲みつづけていくことにも不安があります。少し聴力は落ちていますが、会話に不自由はありませんどのようにしたら耳鳴りによる不眠を解消できるのでしょうか?
A:睡眠薬ですが、最近の睡眠薬・安定剤は非常に安全になってきていますのである程度続けてもさほど心配はありません。ただし、服用しないですめばそれに越したことはありません。また、むやみに薬を増量したり、いつまでも漫然と睡眠薬を服用し続けるのは避けなくてはなりません。安定剤、睡眠薬は神経科や心療内科が専門ですので薬に対して不安があるときには一度それらの科で相談されたらどうでしょうか?
また、大きな耳鳴りがあってもさほど気にならずに眠れる人もいくらでもいます。逆に小さな耳鳴りでも気になってしまい寝付けないで困っている人もいます。耳鳴りがあることとそれを苦痛と感じることとはまったく別問題なのです。苦痛を取るために様々な心 理療法があります。
また、静か過ぎると耳鳴りが気になりますので、寝る時にラジオやテレビをつけたままで寝るとという方法もあります。
耳に異常がないのに耳鳴りがある?
Q:両耳の高い音の耳鳴りに苦しんでいます。病院からもらった飲み薬(脳の活性化を促す)を飲んでいますが全く効きません。耳の中になにも異常はないようです。耳に異常がない場合、どんな原因が考えられますか?(30歳男性)
A;聴力に異常がないときの耳鳴りを「無難聴聴性耳鳴」と呼びます。しかし、本当に聴力が正常かどうかは判りません。聴力検査では8、000Hzの音の高さまでしか検査しません。しかし、人間の耳は20、000Hzの音まで聞くことができるのです。ですから8000Hz以上の音の異常は測定できないとい うことになります。また8,000Hz以下でも非常に狭い範囲の耳の異常であれば検査の音の高さの谷間にはいってしまい測定では正常ということになってしまいます。また、耳の神経のほんの一部がダメージを受けただけは聴力には異常が出ません。
つまり、聴力が正常といっても検査に引っかからない、あるいは検査には出てこない障害がある可能性もあります。
一方、耳鳴りのメカニズムはまだ完全には解明されていません。最近では脳中枢の関与が言われています。耳がまったく正常でも中枢の作用で耳鳴りが聞こえることもあるものと思われます。
どちらにしても、聴力の検査は定期的にされたほうがよいと思われます。
耳鳴りの原因は
Q;3ヶ月ほども前より左耳でピーピーという耳鳴りがしています。近くの耳鼻咽喉科にいったのですが「原因は不明」とのことですがとりあえず薬を飲むようにいわれました。特別な理由が思い当たりませんが耳鳴りの原因はなんでしょうか?(42歳男性)
A;耳鳴りの原因としては実は不明というものが非常に多いのです。むしろはっきり原因として病名を告げることのできることのほうが少ないくらいです。しかし、病態はわからなくても耳から脳までのどこに主な障害があるかを述べることができる場合は結構あります。それに応じて耳鳴りの薬などが処方されます。
耳鳴りに関する質問募集して� �ます。他の方の参考になりそうな質問でしたらこのページに載せたいと思います。ご了承ください。
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